晴れているので洗車しよう・・・は間違い!

晴れた日曜日の朝、「先週は雨に降られて車が汚れたので洗車しておこう・・・ 」と思って、洗車されるかたは、たくさんいらっしゃるように思います。

でも、晴れた日に屋外で洗車すると、車のボディにとって、よくないことがいっぱいおこります。 理由を知っていただき、正しく対処していただきたいと思っています。

<晴れた日に洗車してはいけない理由>

  1. 洗車のためにかけた水道水が乾燥してくると、水道水に含まれる次亜塩素酸ソーダの濃度が濃くなってボディ表面の塗装を侵食
  2. さらに水道水が完全に乾燥すると次亜塩素酸ソーダなどの含有物質が固形になって付着
  3. シャンプー中に乾いてくるとシャンプー成分がボディを侵食
  4. 雨に濡れた状態で放置すると雨に含まれる酸性成分がボディを侵食
  5. 上記を繰り返すと最初は目に見えなかった侵食箇所、固形物付着箇所に、さらに水が溜まりやすくなり、数年程度で塗装表面にははっきりした輪っか上の侵食あとができる。コンパウンドで磨けば綺麗になる
  6. さらに数年この状態を繰り返すと、輪っか状の侵食&固形物付着箇所の中に小さいけれども深い穴ぼこが、たくさん開いて磨いても穴が消えない深さになることがある

次亜塩素酸ソーダというとわからない方もカルキといえば聞き覚えがあるのでは?水道水に含まれる消毒成分です。経験上ですが・・・水道水のほうが雨よりもボディに与えるダメージが大きいです。さらにシャンプーのほうが水道水よりも大きなダメージを与えます。

水道水や雨によってボディの塗装表面に小さな穴がいっぱいできる・・・・といわれてもピンときませんよね?でも、本当に塗装表面に、たくさんの穴が開いている車もあるんです。
「水道水や雨に濡れた後、そのまま自然乾燥すると塗装によくないことが起こる」とご理解ください。

洗車

多くのプロは屋根のある作業場所で洗車します

<屋外での洗車に適した天気>

水道水が乾燥すると塗装によくないことが起こるので、洗車には、曇りで風のない日が適しています。曇りの日でも、夏場は気温が高くない早朝か、夕方にしたほうが良いと思われます。

また、風がない日というのは、なかなかありませんから、風が強めの日は避けるという感じでよいと思います。風が強い日が適さないのは、砂ぼこりで傷つくことを防ぐためです。

屋根、壁があるガレージの中で洗車できる方は、限られるかもしれませんが、屋根、壁に囲まれていれば、直射日光があたらない限り、曇りでも雨でも基本的には大丈夫です。

<晴れていても洗車しないといけないときの対処方法>

それでも暑い日の晴れた昼は避けてください。晴れた日にどうしても洗車しないといけないときは、朝早くか夕方に洗車してください。

また、曇りの時でも同じですが、段取り(洗車準備)をきちんとして、素早く洗って水分が乾燥する前に拭きとってください。かなり忙しい作業になります。洗車の手順については別のブログにて紹介させていただきます。

<まとめ>

洗車中に、水道水が乾燥してくると塗装によくないことが起こります。晴れた暑い日は避けてください。「今日は曇っていて風もないから洗車にもってこい」ということになります。